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• 茶トラさん

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  無印マーベリックの後方のリングカットが引っ掛かると感じる人には特におすすめできるバレルです。 このバレルの肝であるセクションテーパーですが、Sho SP1と比べてもさらに引っ掛かる感じはなくなっています。というか引っ掛かりません。勝見翔プロのインプレにある「掛けるというより面でグリップするイメージ」そのままです。 Sho SP1はリアのカットの窪みに指がはまって驚くほどグリップが決まりやすかったですが、SP2ではセクションテーパーの特性上指がはまることによるグリップのアシストはありません。しかし新たにリングカットに入った縦カットがインジケータの役割も果たしていて、グリップ位置は相変わらずとてもわかりやすいです。 バレルの重心はセッティング時に後ろ重心気味になるとかいうレベルでなく、バレル単体でしっかり後ろ重心です。ダーツの飛びに関して後ろ重心特有の後半の伸びが顕著に出ます。失投した！と思ったスローがターゲット手前で垂れずに伸びてくれるので結構拾ってくれるシーンが多いです。そういった点でとても懐の深いバレルだと言えます。 また飛行中のダーツの飛行姿勢の補正力についてですがとても高いと思います。前述した通り飛びの後半にかけてグンと伸びるような飛びをするので、リリース直後はある程度ダーツに左右・上下に角度がついていてもボード到達時には綺麗な角度に補正されて刺さることが多いです。 私は手汗はほとんどかかなくて、どちらかというと乾燥してグリップに不安があることが多かったです。そのため溝が深めのリングカットなど強めのカットが施してあるバレルを好んで使っていましたが、このバレルはカットに頼らなくてもセクションテーパーのおかげでグリップに不安を感じることなく飛ばすことができています。 また強いカットのバレルを使わなくなった恩恵か、親指のコンディションが非常に良くなりました。これも間接的にスローの安定に貢献しているのではと思います。 年間通してツアーに参加するプロのモデルなので、ある程度調子に波があってもそれをバレルが調整して安定させてくれるような感覚があります。投げていてさっきまで入ってたのにいきなり入らなくなったというダーツあるあるが起こりにくいです。 今は凝ったカットが施されていて投げやすいバレルや重量級の飛ばしやすいバレルがたくさんあります。 そんな中でDMCのバレルは装飾にはこだわらず、機能美に特化した職人気質なところがとても好感が持てます。 このバレルはカットの消耗が激しいものではないので、投げていくうちにセクションテーパーを使った投げ方が身体に馴染んでいくようでとても楽しいです。 ダーツプレイヤーの地力を引き上げてくれるいいバレルだと思います。 長々と失礼致しました。ご清覧ありがとうございました。

  2022/04/09 12:57